臨床研究

当科では主に次の2つの臨床研修を実施しています。
1.口腔癌に対する動注化学療法
口腔癌の標準治療は可能な限り手術を行います。
しかし、初期の癌であれば手術による機能障害は少ないですが、進行癌は手術による機能障害が非常に起きやすくなります。特に高齢者では、術後の機能障害を考慮して、手術ができない場合もあります。
そこで当科では、動脈内カテーテルを用いた化学療法を行い、術前に癌をできるだけ小さくして切除範囲を最小限に抑える治療法を行っています。これにより、 手術が不可能であった患者さん、手術を拒否されていた患者さんに対しても、標準治療である手術を適応できる可能性が広がると考えています。
動注化学療法の詳細はこちら
2.骨吸収抑制薬関連関連性顎骨壊死におけるリスク因子の解明と早期の治癒を目指した手術の適応
骨吸収抑制薬の使用に合併する顎骨壊死の存在は周知されるようになりました。同薬剤を処方する際には、口腔内スクリーニングを行うことが推奨されており、当科でも年間170人程度の患者さんが紹介されてきます。可能な限りの対策を施しますが、それでも顎骨壊死を発症することがあります。
顎骨壊死に対しては、抗菌薬の内服や、感染部位の洗浄、手術で感染した骨を切除する、といった治療法が存在しますが、標準治療は決まっていません。
そこで、当科ではどういった患者さんが顎骨壊死を合併しやすいのかを分析すると同時に、顎骨壊死を発症した患者さんに感染した骨を切除する方法を積極的に行っています。手術と聞くと、気が引けることがあるかもしれませんが、顎骨壊死は長期的な通院が必要になり、QOLが著しく低下する場合もあり、手術によって劇的にQOL改善にるながる可能性があると考えています。

骨吸収抑薬関連顎骨壊死の詳細はこちら

基礎研究

大学院医学研究科にて基礎研究を行うことができます。在籍歴のある医学部講座と学位論文は以下になります。医科学研究科に興味がある方は、下記講座以外でも入学は可能ですので、臨床と研究を両立してみたいという方はぜひお問合せ下さい。

▶  旧第二病理学講座(現基礎病理学)
1.ラット移植舌癌の電撃化学療法に関する基礎的、病理組
           織学的研究、長谷川博

2.アジ化ナトリウムに誘発されるラット扁平上皮癌細胞株
           SCC131の細胞死に関する検討、佐藤栄需


▶  基礎病理学講座

1.ヒト口腔扁平上皮癌細胞におけるLiver X Receptorの発現とそ
           のアゴニストによる増殖抑制効果、金子哲治

2.LXRアゴニストはコレステロール排出を促進して口腔扁平
         上皮癌細胞の細胞増殖を抑制する、菅野千敬

3.JAM-Bと可溶性JAM-Cの細胞-基質間接着は脂肪由来幹細胞の
          維持に重要である、山﨑森里生

4.2022年4月現在、栁沼貞ノ進が在籍中

▶  解剖・組織学講座
1.唾液中の神経成長因子Nerve growth factor排出量は咀嚼によっ
     て促進される、工藤聖美


▶  法医学講座

ラット肺におけるPorphyromonas gingivalisの静脈内侵入による血栓形成、土屋令雄

▶  微生物学講座
現在、北畠健裕が在籍中